小中学生が仮想の町で選挙や起業を体験 琉大生主催、実現に向け資金募る

 仮想の町で選挙や納税を体験し、主権者としての意識を高める体験型教育イベントの開催を目指して、主催する琉球大学の学生団体FORCE(フォース)がクラウドファンディングで運営資金を募っている。締め切りは7月15日。イベントは10月8~10日に西原町内で開催予定だ。

 現在はイベント当日に中核を担う小中学生の子どもスタッフが、選挙の仕組みや子どもの権利条約などについて事前学習している。イベントには西原町外からも参加できる。対象は小1から中3まで。

 会場を小さな町に見立てて、その中で首長選挙をしたり、起業や就労をしたりして、納税なども体験できる。イベント名は「miniにしはら」。首長選挙は、子どもスタッフと参加者から立候補者を出して行う。2月に1回目が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止した。今回は10月の開催を目指している。

 FORCEの代表で4年生の上間琴乃さん(21)は「前回は本番を迎えられず、事前学習だけで終わってしまった。今回は何としても成功させたい」と話し、実現に向けての協力を呼び掛けた。同じく代表で4年生の讃岐大地さん(21)も「県内ではあまり例のない、体験型の主権者教育イベントで、成功させて今後につなげていきたい」とアピールした。

 クラウドファンディングの目標額は60万円。イベント運営に当てる。一口2千円から。QRコードから支援に参加できる。子どもスタッフも6月末まで追加募集する。その他の問い合わせは代表番号(電話)080(2775)1963まで。メールはforce.ryukyu1023@gmail.comまで。

 (嘉数陽)

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