扇状の花にチョウ 古座川町でネムノキ咲く

扇のような形をしたネムノキの花と蜜を求めて飛び回るチョウ(和歌山県古座川町中崎で)

 和歌山県古座川町を流れる古座川やその支流の川岸などで、ネムノキ(マメ科)が扇を広げたような淡紅色の花を咲かせている。

 山地や原野、川岸などに生え、高さが6~10メートルになる落葉高木。夏に小枝の頂から花序柄を出し、日没前に開花する。長さ3センチほどの淡紅色をした糸状のものは雄しべ。小葉が夜間に閉じることを睡眠するのに見立てたのが名前の由来という。

 古座川の支流・小川では同町中崎などの道沿い、本流では同町相瀬の国指定天然記念物「古座川の一枚岩」近くにある「立合トンネル」の周辺といった場所で花が見頃を迎えており、蜜を求めてチョウが飛び回っている木もあった。

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