2023年度後期連続テレビ小説が笠置シヅ子をモデルにした「ブギウギ」に決定! 脚本は足立紳

NHKで2023年度後期放送の連続テレビ小説が、歌手の笠置シヅ子さんをモデルにした「ブギウギ」(日時未定)に決定した。

戦後の大スター・笠置をモデルさんに、その人生を再構築して描く本作。満面の笑みと底抜けに明るいヒロイン・鈴子が、多くの困難を乗り越え、歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく姿を紡いだ物語。「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲とともに、日本の朝にあふれる笑顔を届ける。脚本家で映画監督の足立紳氏によるオリジナル作品で、「東京ブギウギ」の作曲家・服部良一さんの孫で、作曲家の服部隆之氏が音楽を担当する。

ヒロイン・鈴子は、香川県生まれの大阪府育ち。銭湯の看板娘から、“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていく。満面の笑み、体全体を使った踊り、明るい歌声――。それは、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなど、心がズキズキするようなことを乗り越えてきたからこその強さがあった。大阪の華やかなステージ、生まれ故郷・香川への思い、そして夢を追いかけ東京へ。さまざまな舞台がドラマを彩る。本作では、これまでの朝ドラにはないほどの歌と踊りの場面が登場する。

足立氏は「『ブギウギ』という言葉は音楽用語の一つですが、その語感から『ウキウキ』という言葉を連想してしまいます。そして、『ウキウキ』という言葉からはすぐに『ワクワク』が連想されます。『ウキウキ、ワクワク』と聞くと、明るく前向きで楽しいイメージです。人生、ウキウキワクワクばかりではありませんし、明るく前向きな生き方はもちろん素晴らしいですが、その正反対の生き方だって悪くはありません。(私は暗くて後ろ向きな性格です!)」とドラマにタイトルに絡めたコメントを寄せる。

そして、「ただ、本作の主人公のモデルとなる笠置シヅ子さんが生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った『東京ブギウギ』という歌は、戦後、多くの日本人たちに『明るく前向きに生きる活力』を与えました。ですが、その底抜けに明るくて陽気なメロディーの裏には、笠置シヅ子さんのさまざまな人生がありました。そんな笠置シヅ子さんをモデルにした主人公を描くことで、今度は『今を生きる人たちに、今、必要な活力』というものが描けるかもしれないと思いました。主人公は時に人を巻き込み、時に巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います。そんな主人公の生きる姿を見て、いつしか主人公の生き方を笑いながら肯定し、ドラマを見ながらいつの間にか『生きる活力』のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいなと思っています」と晴れやかな気持ちになれる作品作りを目指していく。

服部氏は「時代を稲妻のように走り抜けていった1人の女性。ブギウギという翼を手に入れ空高く羽ばたき、日本中に元気と勇気を振りまいた彼女のジェットコースターのごとき人生。朝から視聴者の皆さまにワクワク、ドキドキ、ブギウギを感じていただくべく、微力ながら頑張らせていただきます」と抱負を述べている。

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