岡山県矢掛町矢掛のやかげ文化センターで24日、全日空(東京)グループによる「空のお仕事体験授業」が開かれ、町内全7小の5、6年生約190人が現役のパイロットや整備士らの話を聞いて空の仕事を学んだ。
授業は、キャビンアテンダント(CA)や航空機の誘導・地上支援をするグランドハンドリング、空港で乗客の対応をするグランドスタッフなど5班に分かれて実施した。
パイロットの班では岡山市出身の機長・須々木淳さんが、飛ぶ高度により到着時間や機体の揺れが変わるとし「仕事の利用者が多いのか、家族連れが多いのかなど乗客のことを第一に考え高度を選んでいる」と説明した。
整備士を体験した川面小の6年生(12)は「多くの人が関わり、ようやく飛行機が飛ぶことができると分かった」と話していた。
矢掛町内の小学校は毎年この時期、他校と合同授業を行っている。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの対面実施をするのに合わせ、同社を休職し町地域おこし協力隊員として活動するCAの橋本慶子さんの発案で町教委などと初めて開催した。