岸田内閣支持率低下!その理由と参院選への影響とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は6月23日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年6月23日に公開された動画のテーマは……内閣支持率下落!参院選への影響は?

ゲストに政治ジャーナリストの角谷浩一氏をお招きし、最新の世論調査の結果について語っていただきました。

岸田内閣はなぜ支持されたのか?なぜ支持率を落としたのか?

【このトピックのポイント】

・毎日新聞・時事通信・日経新聞の最新世論調査でいずれも内閣支持率が低下

・角谷氏は議員の失言が内閣支持率低下の遠因と推測。内閣の実績と評価が伴わない構造に言及

・選挙後半、岸田総理は外遊で不在。選挙戦にどう影響するか角谷氏は注目

内閣支持率が下落!?世論調査に変化が……

自民党有利と言われる今夏の参院選ですが、先週末の世論調査では内閣支持率に下降の動きが見られました。

6月18日に行われた毎日新聞の世論調査では、内閣支持率は前回から5ポイント下落の48%でした。

また、物価高の影響で家計が苦しくなったと感じる人は66%、岸田政権の物価対策について評価しない人が62%という数字も同時に発表しています。

近い時期に行われた時事通信、日経新聞の世論調査でもそれぞれ内閣支持率の低下が見られました。

一見すると、物価高とそれに対する岸田政権の対応を評価しない層の影響で支持率が落ちているようにも見えます。

それに対し角谷氏は「(支持率が)よかった理由が分からないから下がった理由もわからない」としつつ、高支持率の背景については、それまでの安倍内閣・菅内閣と比較して「穏やかでいいんじゃないのと見る人がいるのでは」と推測。

その物柔らかさが野党の結束する機会を奪うとともに、国民がその態度を一定評価している可能性に言及しました。

また、支持率低下について角谷氏は「最大の理由は細田議長問題」とコメント。

細田氏は「毎月100万円しかもらっていない」という発言で物議を醸しました。

それに対し岸田総理が毅然として対応していないという印象が、支持率低下につながったのではないかと分析しました。

ここでMC鈴木は「内閣や政党の本来の仕事と関係ないところで評価が動く」という現状に注目。「構造をうまく作れないか」と考えをめぐらせます。

角谷氏は、アメリカ下院議長の家族のスキャンダルに対する報道の仕組みを例に挙げ、「(日本では)森羅万象総理大臣のせいになりかねない。日本のメディアは整理できてない」と考察しました。

また、ネット社会が支持率に及ぼす影響についても言及。

誰でも自由に意見を発信できる半面、岸田内閣と直接関係ないところで評価が行われてしまい、その情報が世論調査回答者の意識に反映されてしまっている可能性に触れました。

一方で、今回の世論調査で争点となった物価高については、「岸田総理が使ったキーワードに反応して国民の不安が噴き出して反映されているのではないか」と推測しました。

角谷氏「岸田発言の中身への反応が本当の岸田さんの内閣支持率」

支持率下落は内閣にどんな影響が出る?

今回の支持率下落が参院選にどのような影響をもたらすのかについて、角谷氏は今後の岸田総理の動きが重要だと分析します。

今回、岸田総理は選挙期間の後半はG7サミットとNATO首脳会議出席のため日本にいません。

総理大臣が選挙戦の先頭に立たないということを国民がどう受け取るのか、従来のような党首討論といった報道ができないことがどう転ぶのか、また外遊期間中にイレギュラーなことが発生する可能性など、読めない要素がたくさんあります。

角谷氏は「今回の選挙戦が前例としてどう残るか、ものすごく興味がある」とまとめました。

動画本編はこちら!

内閣支持率下がるも総理は余裕の外遊?支持率下落の背景と参院選への影響を角谷氏が解説!

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