それでも実業団日本一を目指す3つの理由 ファースト代表取締役社長・浜野浩

卓球ファンなら“ファースト”という名前に聞き覚えがある人も多いだろう。

株式会社ファーストは、OA機器販売を中心としたオフィスサポート事業を手がける会社である。

浜野浩氏が1990年2月に東京の江戸川区で創業、現在では社員数130名超、大阪や名古屋、福岡などにも支店を広げる他、子会社も2社持つ。

写真:ファースト本社/撮影:ラリーズ編集部

そのファーストの持つ卓球部には、松平健太や岸川聖也らトップ選手たちが所属している。

6月30日に開幕する全日本実業団選手権大会に向けて、彼らの熱がかつてないほど高まっている。

浜野浩社長に話を聞いた。

写真:浜野浩(ファースト代表取締役社長)/撮影:ラリーズ編集部

ファーストがコロナ禍でも選手契約を続けた理由

写真:松平健太(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

写真:ファースト卓球部のメンバー/撮影:ラリーズ編集部

ほぼ全社員が応援に来た

写真:ボール拾いも担当していた浜野浩 総監督/撮影:ラリーズ編集部

写真:ファースト卓球部のメンバー/撮影:ラリーズ編集部

選手を選ぶ基準

写真:浜野浩 総監督(左)と大矢英俊(右)/撮影:ラリーズ編集部

中堅世代の選手たち

写真:岸川聖也(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

ベンチコーチも命懸け

写真:ベンチから選手を見つめる浜野浩 総監督/撮影:ラリーズ編集部

写真:浜野浩/撮影:ラリーズ編集部

コロナでも卓球事業を辞めようとは思わなかった理由

写真:浜野浩 総監督/撮影:ラリーズ編集部

私の満足で終わらせてはいけない

取材終わりに、悲願の優勝を果たしたらどうしますか、と尋ねてみた。

「そこで終わらせてはいけないなと。私の満足で終わらせてはいけないんです。選手たちにとってもそこがピリオドではない。次は総合団体を狙ったり、連覇を狙ったり」

そう言った後、浜野社長は、ふと気づいたように笑った。

「ま、1回も優勝してないのに言うことじゃないんですけどね」

ファーストが悲願の優勝を目指す全日本実業団は、2年の中止を経て、徳島県鳴門市のアミノバリューホールで6月30日に開幕する。

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

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