いきものが暮らす田んぼ コメ作り 消費者が体験 生物多様性

多くの生き物が暮らす田んぼで、消費者がコメ作りを知る体験会が、広島・尾道市で開かれました。

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尾道市御調町丸河南地区です。田植えの体験会には、およそ200人が集まりました。

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田植えを指導するのは、地元の農事組合法人「皆童丸」のメンバーです。イベントは、皆童丸と食材などの宅配事業をしているグリーンコープが共同で企画しました。

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皆童丸の米は、減農薬で生産されています。田んぼに住む生き物の生態系を守るためです。

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皆童丸 近藤秀峰さん
「生態系が崩れると害虫が異常発生して増えるということが考えられる。それで有機栽培になるべく近づけて、昔(の栽培方法)に戻るようにしたい」

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生物多様性によって、田んぼに害虫だけが大量発生することを食い止めるという考え方です。この考えに共感したグリーンコープは、皆童丸のコメを取り扱うことにしました。

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グリーンコープ 金築英司さん
「ここで農業をしているみなさんが自然や、小動物が生活できる田んぼを取り戻すと聞いたので」

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田植えの最中、生き物に夢中になる子どもたちの姿もありました。

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「植える人がおいしいご飯を食べられるようにと思っているから、このお米もおいしく育つのでは」

「すてきな活動だと思う。どんな企業もSDGsみたいな流れになって」

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コメ作りを体験するイベントは、収穫まで継続して開かれ、秋には参加者に実ったコメを味わってもらうことになっています。

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