ヤンキースがジャッジとの年俸調停回避 1900万ドル+出来高で合意

日本時間6月25日、ヤンキースは主砲アーロン・ジャッジとの年俸調停が予定されていたが、それを回避して年俸1900万ドルの1年契約が結ばれたことが明らかになった。今回の契約には出来高が含まれており、アメリカン・リーグのMVPに選ばれた場合に25万ドル、ワールドシリーズのMVPに選ばれた場合にも25万ドルが支払われるという。1900万ドルで合意する前、ヤンキースは1700万ドルを提示し、ジャッジは2100万ドルを要求していたが、ちょうど中間地点で双方が合意して年俸調停を回避する形となった。

現在30歳のジャッジは今季ここまで68試合に出場して打率.304、27本塁打、53打点、5盗塁、OPS1.037の好成績をマーク。FAイヤーにシーズン60本塁打も狙えるペースでアーチを量産し、開幕から快進撃を続けるヤンキースを牽引している。ただし、今季の年俸を決めるにあたって、今季ここまでの成績は考慮の対象とならない(と思われる)。

ジャッジは「僕はこのチームが大好きだ」と語り、「生涯ヤンキース」の意向を明言しているが、今季開幕前には7年2億1350万ドルという巨額の契約延長オファーを拒否。今季終了後にFAとなるため、動向が注目されている。ジャッジは自身のFAについて「好きではないけれど、野球にはビジネス的な側面もある。それに対処し、乗り越えていかなくてはならない」と話している。

アーロン・ブーン監督はジャッジが年俸調停を回避したことについて「その知らせを聞いて嬉しいよ。彼とは数時間前に電話で簡単に話をしたんだ」とコメント。「彼にとって(フィールド上でのプレーとビジネス的な問題を)分離するのは簡単なことなんだと思う。彼は競争することが好きなんだ。勝利を目指している。だからこそ、彼は周囲から尊敬されるんだよ。彼はビジネス的な部分も理解しているし、彼がユニフォームを着ているときは勝利のために全力を尽くしている」と主砲への全幅の信頼を口にした。

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