世界遺産保護 英語で学生議論 岡山で26日まで「模擬国連」

世界遺産の保護をテーマに英語で議論する学生

 世界遺産の保護をテーマに、岡山県内外の大学生が国連を模して英語で議論を行う「模擬国連大会」(ノートルダム清心女子大など主催)が26日まで、岡山市北区伊福町の同大で開かれている。

 同大や岡山大など11大の計約160人が参加し、24日に始まった。学生には約60の担当国が事前に割り振られ、その国の問題を下調べして本番に臨んだ。

 自然遺産、文化遺産、無形文化遺産の3グループに分かれて意見を交わし、初日の自然遺産グループでは、日本担当の学生が「観光客が外来種を持ち込み、生態系が破壊された遺産がある」と指摘。一方、発展途上国の立場の学生からは「保護に回す資金がない」といった声が上がった。

 議論を重ね、最終日に対策として取りまとめを目指すという。

 中南米のコスタリカを担当するノートルダム清心女子大文学部の2年生(19)は「英語の練習や国に関する下調べなど半年前から準備してきた。他の学生としっかり意見交換して視野を広げたい」と話した。

 大会は、学生の国際問題への関心を高めようと2010年から関西の大学が持ち回りで開催。中四国では初めて。

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