父親と同じミュージカル俳優の道を歩む岡本圭人

俳優の内野聖陽、岡本圭人が24日、東京・渋谷区の新国立劇場・小劇場で舞台「M.バタフライ」(7月10日まで)の、初日の本番前に取材会と、報道陣向けの舞台挨拶を行った。

同作は、あるフランス人外交官が国家機密情報漏えいという大罪を犯すほど愛に溺れた相手が、性別を偽った中国の男性スパイだったという、1960年代の文化大革命の時代に実際に起こった驚愕の事件に着想を得た物語。

内野は主人公のフランス人外交官のルネ・ガリマールを演じるが、「初日前なのであまりプレッシャーをかけないで、でも勝負の時なので!」と興奮気味にエールを送った。

岡本は毛沢東のスパイでありながら京劇女優に身分を偽るソン・リリンを演じる。華やかな京劇の衣装とメイクに身を包んだ岡本は、ストレートプレイの出演自体が2回目にして「とても挑戦的な役で」と話し始めたが、すぐに「挑戦的な役で」とイントネーションを変えて言い直し。内野に目をやり、「内野さんによく(日本語の)イントネーションを直されるので、後で怒られないかなと思って」と照れながら言い直した理由を告白。

岡本は2018年から米ニューヨークの2年制演劇学校の留学経験があるだけに、内野は「海外帰りなんでね~」とフォローしていた。

「岡本は2021年4月、Hey! Say! JUMPを脱退し、ジャニーズ事務所に籍は残したまま俳優に専念することに。同年の舞台『Le Fils 息子』で単独初主演をつとめた。父親で元男闘呼組の岡本健一は舞台とミュージカルを主戦場に活躍し、現在ジャニーズとエージェント契約だが、ジャニーズは最大限に活動をバックアップ。ジャニーズも父親と同じ道を歩む圭人を応援している」(芸能記者)

父は読売演劇大賞、菊田一夫演劇賞など数々の演劇賞を受賞し、今年春には紫綬褒章を受章した。

圭人はすでに9月末から主演のミュージカル「盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル」の都内での上演が決定。

ハイペースで作品をこなしながら舞台人として進化を続ける。

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