栃木県内は25日、高気圧に覆われ猛烈な暑さとなった。佐野では午後3時50分に39.7度となり、2020年8月の39.8度に次ぐ県内の観測史上2番目に高い気温を記録した。県内の全14観測地点で今年最高となり、7地点で6月の最高気温を更新。大田原は37.8度、今市は35.9度で、地点ごとの観測史上最高となった。熱中症も相次ぎ、午後6時までに計20人が救急搬送された。
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宇都宮地方気象台によると、8地点で35度以上の猛暑日を記録した。小山は38.2度、宇都宮は37.6度、真岡は36.9度まで上昇した。
日本の南側から暖かい空気が前線に流れ込み、気温の上昇につながったとみられるという。担当者は「6月にこれほど気温が上がることは珍しい」と話す。
各市町の消防本部などによると、熱中症の疑いで搬送された20人のうち入院が必要とされる中等症は4人だった。軽症15人、不明1人。
26日以降も猛暑日や30度以上の真夏日となるなど、平年以上の暑さが続くことも予想されている。同気象台の担当者は「引き続き熱中症に注意が必要」として、こまめな水分補給や適切な冷房の利用を呼びかけた。