天然ウナギのBBQセットも予定…三方湖畔に新キャンプ場オープン 福井県若狭町「わかさ鳥浜キャンプ場とれたんこ」

鳥浜漁協が整備した「わかさ鳥浜キャンプ場とれたんこ」=6月25日、福井県若狭町鳥浜

 福井県若狭町の三方湖で江戸時代から続く伝統漁法を担う鳥浜漁協は6月25日、「わかさ鳥浜キャンプ場とれたんこ」を三方湖畔にオープンした。

 キャンプ場は、同漁協が新事業で収入増や伝統漁法のPRを図り、担い手獲得のきっかけにしようと整備した。同町鳥浜の町漁業体験施設横の空き地を活用。サイトは6区画で、眼前に広がる三方湖を楽しむことができる。シャワー室や炊事場などを完備。今後1日1~2組限定で受け入れ、7月下旬から本格運用を開始する。

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 江戸時代から続くとされる「ウナギ筒漁」で取れた天然ウナギを味わえるバーベキューセットを打ち出すほか、冬の「たたき網漁」を見学したりコイやフナを堪能したりするオプションも用意する予定だ。オプションは季節ごとに異なる。4~11月はウナギ筒漁と、木の枝を束ねた柴に集まるテナガエビを取る「柴漬け漁」。12~3月はたたき網漁を間近に見学できる。

 とれたんこの1区画使用料5千円、入場料1人500円。予約はポータルサイト「なっぷ」から。問い合わせは同漁協=電話0770(45)0005。

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 6月25日に行われた開業イベントには約20人が出席。渡辺英朗町長は「地域の豊かさを次の世代に継承する場所」、田辺喜代春組合長(71)は「自然豊かな三方湖を守っていきたい」とあいさつ。その後、地元住民でつくる「愛宕(あたご)太鼓」の演奏やお菓子まきなどがあった。

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