「新成人」見守る期日前投票 皆野高生「気負わず務める」 町役場で立会人、自身の一票に思いも

期日前投票で投票を見守る、皆野高の久保涼太さん(左)と浅賀桃奈さん=25日午前9時半ごろ、皆野町役場

 埼玉県皆野町の県立皆野高校の生徒が25日、町役場で参院選期日前投票の立会人を務めた。同校では、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた2016年以降、選挙権のある生徒数人が、各選挙の期日前投票に立ち会っている。参院選は今回で3回目。25日は同校3年の浅賀桃奈さん(18)と久保涼太さん(18)が会場で町民の投票を見守った。

 町は、地域振興と学校のさらなる魅力化に向けて、19年に同校と連携協定を締結。若年層の選挙への関心を高めるため、参院選、衆院選、知事選など全ての選挙で、同校生徒に期日前投票所の投票立会人を依頼している。

 浅賀さんと久保さんは今月25日から7月9日までの土日、計5日間にわたり立会人を務める。初日の25日、2人は選管委の説明を受けた後、県選挙区と比例代表の二つの投票箱の前に座り、午前8時半から午後2時15分まで投票の行方をじっと見守った。

 浅賀さんは「選挙の仕組みはある程度理解しているので、気負わずに立会人を務めたい」と意気込む。4月に行われた秩父市議選で既に投票を経験している浅賀さん。「市議選は身近な人たちが立候補しているので、投票する人はすぐに決められた。今回は、若者の意見を取り入れてくれそうな候補者を見定めて、じっくりと選びたい」と語った。

 町選管によると、今回の参院選で選挙権を持つ18歳町民は96人(男44人、女52人)。

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