ジーンズミュージカル 稽古に力 倉敷市民ら児島で7月31日上演

7月の公演に向け稽古に力が入る出演者たち

 倉敷市児島味野の児島市民交流センター・ジーンズホールで7月31日、市民参加型の音楽劇「古(いにしえ)のShooting(シューティング) Star(スター)」が上演される。オーディションで選ばれた倉敷や岡山市の小学生から60代までの26人が出演。新型コロナウイルス禍での制約を乗り越えて1年間稽古を続けており「個性あふれる歌と踊りを披露したい」と来場を呼び掛けている。

 児島地区の芸術文化を盛り上げるため、2018年12月に結成された「児島ジーンズミュージカル」の第3弾。古代日本を舞台に、宇宙船に乗った3人姉妹が「野蛮の星」と恐れられていた地球にうっかり墜落し、村人たちに「神」とあがめられる―とのSFファンタジー。

 舞台演出家の朝松煌(きら)さん(45)=瀬戸内市=が演出、俳優で脚本家の加藤みわさん=同市=が脚本や音楽監督、振り付けを担当した。昨年8月、公演に向けて活動を開始したが、新型コロナの影響で動画配信を使ったレッスンを続けざるを得なかった。本格的な稽古は今年から始まり、児島地区で週2回程度取り組んでいる。

 劇はラップやバラードに加え、盆踊りや童謡風のオリジナル曲に合わせたダンスも見どころという。朝松さんは「コロナに負けないよう勇気を持って練習に取り組んできた。ストーリーとともに歌やダンスも楽しんで」と話す。

 3作品連続での出演となる倉敷市立琴浦東小6年女子(12)は「登場人物の感情を表現するのが難しいが、滑舌に集中して演じたい」と意欲を見せる。

 当日は午後1時、同5時からの2回公演。チケットは一般1500円、小中高大学生千円など。同センター窓口で販売している。

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