サイバーセキュリティボランティアに委嘱 長崎商高・松浦高 県警

 

代表してサイバーセキュリティボランティアの委嘱状を受け取る紙上さん(左)=長崎市泉町、長崎商業高

 ◎長崎商高、3年目

 県警は20日、長崎市立長崎商業高(前田和信校長、709人)の3年生20人を本年度のサイバーセキュリティボランティアに委嘱した。情報処理を専門に学ぶ高校生が、小中学生にインターネットの正しい使い方などを教え、サイバー犯罪被害防止につなげる狙い。
 同ボランティア制度は2018年度から、若い世代同士で情報モラルを学んでもらおうと開始。本年度は現時点で、同校を含む県内4校、64人に委嘱した。今回で3年目となる同校では、10月から県警のボランティア養成講座を受け、12月から来年1月にかけて県内の小中学校で出前授業を行う予定。
 同市泉町の同校で交付式があり、県警生活安全部の朝末英一サイバー犯罪対策課長が生徒代表の紙上真倫さん(17)に委嘱状を手渡した。紙上さんは「うまく教えられるか不安だけど、正しい知識を伝えられるように頑張る」、本田礼恩さん(18)は「母校の中学校にボランティアが来てくれて勉強になったので、今度は自分が中学生たちに教えたい」とそれぞれ話した。

 ◎松浦高は34人

サイバーセキュリティボランティアの委嘱状を受けた高校生ら=松浦市志佐町、松浦高

 県警は松浦市の県立松浦高(舟越裕校長、229人)を本年度のサイバーセキュリティボランティア推進校に、情報処理などを学ぶ商業科の3年生34人を同ボランティアにそれぞれ委嘱した。
 21日、志佐町の同校で交付式があり、県警サイバー犯罪対策課の山浦康宏調査官が舟越校長と原田耕成さん(18)ら生徒代表7人に委嘱状を手渡した。
 山浦調査官は「インターネットは便利だが、使い方を間違えると被害者にも加害者にもなる。小中学生がネットの正しい利用の知識を身に付けられるよう、高校生の活躍を期待する」と激励。原田さんは「皆で協力して(小中学生に)分かりやすく伝えたい」と話した。

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