「うみがたり」開館4周年 マゼランペンギン、記念イベントで特集

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は26日、開館4周年を迎えた。前日の25日から、飼育数日本一を誇るマゼランペンギンを中心にした記念イベントを実施している。

4周年に合わせ、うみがたりに設置されたサンドアート。昨年と同じく彫刻家の保坂俊彦さんが直江津の砂で制作した

◇飼育スタッフ解説も 
 飼育スタッフによるマゼランペンギンの解説が26日、7月2、3日と9、10日いずれも午後1時から開かれ、ヒナの公開体重測定も行われる。親子やカップルなど飼育する約120羽の関係性を示す巨大な相関図をリニューアルし、巣箱に設置した高感度カメラで子育ての様子が観察できる。マゼランペンギンのステッカー進呈のスタンプラリーも実施している。
 櫻健太郎館長は「(コロナ禍など)いろいろあって大変だったが、さまざまな人に支えていただいた。安心安全に楽しんでいただけることが一番」と話し、今後は「まちのみんなと、まちのみんなを元気にする」というビジョンで、より地域との連携を深め、活性化を目指す考えを示した。
◇〝マゼフェス〟クラフト多彩 海浜公園
 うみがたりに近接する海浜公園(同市西本町4)で25、26の両日、「マゼランペンギンクラフトフェスタ上越」が開かれている。ペンギンや海をテーマにしたグッズを中心に、多くの手作り作家が出店している。開場時間は午前10時から午後4時まで。

ペンギンをテーマにした多彩なグッズが集まるマゼランペンギンクラフトフェスタ

 コロナ禍による過去2年の中止を経て復活。今回が第5回目となった。うみがたりのシンボル、マゼランペンギンをテーマに掲げ、今回も4周年記念イベントに合わせて開いた。
 出店はクラフト作家が57でコロナ前とほぼ同数で、布や陶器、木工、縫いぐるみなどそれぞれの作家が作る多彩なペンギングッズがそろっている。今回は全国のペンギングッズを集め、関西の百貨店などに出展している「ペンギンバザール」が初出展。他にも食と企業のブースが出ている。
 初日は天候に恵まれ、開始時間前から人々が会場を訪れた。竹内隆幸実行委員長は「〝マゼフェス〟の名前で親しんでもらっている。来場者もリピーターが多い」と定着の手応えを感じている。

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