綱島さん後輩激励 主将「貪欲に勝利を」誓う 糸魚川白嶺高野球部「必勝会」

 夏の全国高校野球選手権新潟大会を前に、糸魚川白嶺高野球部の激励会「必勝会」(野球部保護者会主催)が24日夜、糸魚川市大町1の膳処くろひめで開かれ、会場に昨年限りでプロ野球選手を引退した同校出身の綱島龍生さん(22)を招き、ねぎらった。

綱島選手(前列中央)を囲んで、後援会役員と現役部員、指導者

 「必勝会」には現役部員15人と保護者、指導者、野球部後援会のメンバーらが出席した。綱島さんは大会に臨む野球部の後輩に対し、自身の高校時代の公式戦での苦い思い出を振り返りながら「野球は最後まで何があるか分からない。おれらが強いんだという気持ちで最後まで諦めずに戦ってください。応援しています」とエールを送った。渡邊佳幸野球部後援会副会長(62)も「チーム糸魚川白嶺一丸となって、難関を突破してほしい」と期待した。
 今年は1年生が7人入り単独チームで出場。12日の初戦で県央工と対戦する。相山翔輝主将(3年)は「初戦の相手にはとことん粘り強く、貪欲に勝ちにいきたい」と3年ぶりの公式戦勝利を誓った。
◇次の道を模索 指導に魅力感じ
 綱島さんは現在、市内の実家にいながら、「僕なりにできることがあるんじゃないかと。自分の経験を生かし、やりたいことをゆっくりと考えながら進みたい」と、次の道を模索している。「野球しかやってこなかったので、いろいろな分野を見て体験したい」と、肉店や飲食店でアルバイトをしているという。
 野球との関わりは、地元の軟式野球チーム「ボンバーズ」に入ってプレーし、出身少年野球チームの上刈イーグルスなどに顔を出している。「軟式は難しい。ボールが飛ばない」と苦笑い。指導については「教える側も面白そう。子どもたちに野球の楽しさを伝えたい」とやりがいを話す。高校球児にも教えたいと「学生野球資格回復」を目指し、野球での貢献を考えている。
 昨年までいた西武ライオンズで活躍するルーキーの滝澤夏央選手(18、関根学園高出)には「素直にすごい。チャンスをもらって結果を残している。高卒で入って1年目ですごい。応援している」と話し、特に一緒に入った「同期には頑張ってほしい」と見守っている。

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