全国から100人のチェロ奏者を集めたコンサート「笠岡チェロアンサンブルフェスティバル」(実行委など主催)が26日、笠岡市六番町の市民会館であり、小学生から80代までの演者が奏でる多彩な音色を市民ら約800人が楽しんだ。
元NHK交響楽団首席奏者の木越洋さんをはじめ、岡山、広島、東京といった15都府県のチェリストがクラシックなど8曲を演奏。「チェロのためのレクイエム」や「アヴェマリア」では厳かな調べを響かせ、ビートルズのメドレーでは軽快な旋律を披露した。
友人が出演したという広島市の男性(63)は「100人のアンサンブルになると、低音から高音までどの音域にも厚みが感じられ、聴き応えがあった」と話した。
笠岡市制施行70周年記念事業として、地元の音楽グループが中心となり企画。同市も被害を受けた2018年7月の西日本豪雨の復興を支援するため、会場には募金箱が設置された。