81歳の米名優 いまでも芸名の使用を後悔「後に代償を払う」

「地獄の黙示録」などで知られる俳優マーティン・シーン(81)は、俳優として活動し始めた際に芸名を使ったことを後悔しているそうだ。ラモン・エステベスとして生まれ、正式に改名したわけではないというマーティンは、ショービジネスのキャリアで別の名前を使用しなければよかったと明かしている。

マーティンはクローサー誌に「後悔の1つだよ」「出生届にはまだラモン・エステベスと書いてあるんだ。出生証明書にも。婚姻届も、パスポートも、運転免許証もそうだ」「自分の信じるものを守るために十分な洞察力や勇気がないときに説得を受け、後でその代償を払うことがあるんだ」「もちろんこれは、僕の場合は、という話だ」と語った。

一方、同じに俳優業を選んだ4人の子供たち、エミリオ・エステベス、チャーリー・シーン、ラモン・エステベス・Jr、レネ・エステベスには俳優業を勧めなかったかどうか尋ねられ、マーティンはこう答えた。

「いや、でも正直言って、意識はしていなかった。僕は自己中心的で、提供する側であろうとするあまり、子供たちが役者になりたがっていることには気づいていなかったんだ」

「ある時、番組をやっていて、エミリオが現れた。僕を訪ねて来たのだと思ったけど、彼は同じ番組に出演することになっていたんだ」

「エミリオに影響を与えたとすれば、苗字を残すことだけだ。彼がデビューしたとき、エージェントがシーンに改名するようにアドバイスしていたんだが、彼はそうしなかった。神に感謝するよ」

そんなマーティンは、エミリオが脚本、監督、主演を務めた2010年の映画『星の旅人たち』で共演を果たし、「スペインで撮影し、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を題材にした、ガリシア出身の僕の父に捧げた作品だ」「これまでやってきて、最高傑作だよ」と続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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