藤田文武氏や音喜多駿氏は維新顔?維新のキーパーソンとライブチャットまとめ【参院選2022】

選挙ドットコムは7月10日に投開票が行われる参院選に関連して、YouTubeにて「各党キーパーソンとライブチャット」企画を実施しています。

6月25日に実施された第3回のキーパーソンは日本維新の会・藤田文武幹事長。MC鈴木とゲスト井上咲楽さん、選挙ドットコムTwitterの質問箱、そして生放送中のチャット欄から質問を藤田氏にぶつけました!

気になる質問と回答の一部をこちらで公開いたします。

Q. 幹事長という仕事は楽しいですか?辛いことの方が多いですか?

日本維新の会・藤田文武幹事長(以下、藤田氏):

私は2期目の41歳、相当抜擢人事というかチャレンジ人事。いじめられるのではないかと心配していたんですけど(笑)、先輩方が優しくて、自分の党ながら風通しのよい党だなと思っています。

仕事自体は、あんまりストレスをストレスと思わない方なので、すごく楽しくやらせていただいています。

仕事の内容は党のオペレーションの責任を担う立場でありますから、ほとんどすべての決裁に関わります。
党の仕事も、国会議員団の中で、こういう戦略で、こういう切り口で政権に対峙しようということの全体的なとりまとめをしています。

Q. 馬場伸幸共同代表はやさしい?

藤田氏:

めちゃめちゃ優しいです。
厳しい方ですが厳しさの中にもやさしさのある指導やアドバイスをたくさんいただけます。

もともと私の前任が馬場共同代表ですから。初代は松井代表が幹事長、2代目が馬場さんで僕なんですけど、だいぶ見劣りするのは承知の上なんですが、本当にいろいろご指導いただいています。

Q. 若返りで維新がいちばん変わったところは?

藤田氏:

変わっていくべきところと変わらないで守るべきところがあると思うんですけど、我々が大事にしてきた維新スピリット、改革精神や創業の思いといったものはちゃんと守っていくべきだと思います。

松井代表や馬場共同代表が若手に任せたということは、次の10年を新しい政党のあり方とか打ち出し方とか、国民のみなさんに共感を得るやり方を模索せよというメッセージだと捉えています。

新しい企画をどんどん上げてこいというのが上の思いでありますから、私たちもいろいろ上げさせてもらって企画して背中を押していただける。
私たちが任せていただいたからこそ、カリスマ創業者じゃない者たちだからできることなのかなと思います。

Q. 揉めまくる党の政調会をオープンにしたのは良かった?

藤田氏:

私はすごくポジティブに捉えています。
党の中でどんな議論をしているのか、政策のこともスタンスも、政策を揉んでいる過程を見ていただくのは、圧倒的にポジティブのほうが多いんじゃないかなと思います。

やってみてわかったのは、みんな本当に気が強い(笑)。
一歩も引かずにみんな議論するのですばらしいなと思いました。私も議論が好きな方ですが、役についてなかったらガンガンやるけれど、いちおう役つきなので控えめに参加しました(笑)。

すごい斬新な取り組みで、他党からも評判よい、羨ましいと言われました。

少しぐらい議論がバトルして、政策観や政治スタンスとか、対決することも当たり前だと思うんですよね。
全員がまったく同じ考えを始めから持っているなんてありえないですから。

Q. 音喜多駿氏、松沢成文氏など「維新顔」みたいなのってある?

藤田氏:

それはどうなんでしょうねえ(苦笑)……ポジティブだったらいいですね(笑)。

ひとつこう見られたいと思うのは、昔ながらのザ・政治家の印象でない、やっぱり新しい政治のスタイルというか……永田町の常識は世間の非常識って言われますけど、世間の常識を政治の当たり前にしないとという問題意識はあります。
そういうふうに見てもらえればうれしいなあと思います。

Q. 比例代表の名簿順の選び方は?

藤田氏:

若手をどんどん使ってくれる維新の気風や松井さんや馬場さんの意思決定は大好きだけど、かといって年配の方の経験を軽視することもまったくなくて、それって役割分担だと思うんですね。

そういう方の経験をちゃんと活かして党の力にしていくことはものすごく大事なことだし、ある種の切り口でいうと若ければいいという問題でもない。

いろんな多種多様な集合体の知識、ノウハウが活かせる党に活かせる、懐の深い政党を目指したい。

Q. 松井さんはVシネマ顔?

藤田氏:

僕らみたいなペーペーが言うと怒られますが、やくざ映画みたいなね、侠気みたいな(笑)。
僕ら、実際に触れ合って薫陶を受けていますが、気概というか男らしさというものを感じますしいろいろ守ってくれるしアドバイスもいただく。

最高のボスに仕えさせてもらっていると感じます。

Q. 松井さん引退止められないの?

藤田氏:

松井代表の引退については、私自身は終始一貫まだ続けていただきたいという気持ちを持っていますけれど、私たち後輩がどれだけ言ってもご自身がご判断されること。

本音は心変わりしていただきたいですが、そうなった時に若手が支えられる、足腰の強い組織になるべきだという使命感は言われますから、努力していくべきだと思います。

Q. 藤田さんはどうして代表選に立候補しないの?

藤田氏:

ありがたいことですけど、そこまでの器じゃないというか。

まずは幹事長の仕事をちゃんと全うして、今党で仕掛けていることもたくさんありますから、それをちゃんと役割としてもう一度個人的には幹事長をもう少し継続させていただいて、党の改革や新しい取り組みを責任持って旗を振りたいという思いの方が強いです。

Q. 日本維新の会の激戦区3つ教えて

藤田氏:

1番は確実に京都ですね。2人区なんですけど自民党がめちゃめちゃ強い。
それに加えて立憲民主党の対戦相手が福山前幹事長。
ちょっと追いかける立場ではあるんですが、相当差がつまってきて、相手の背中がみえるところまできてます。
これに加えて国民民主党の前原代表代行に全力サポートいただいているので、勝つことができたら相当政界にも大きなインパクトを与えるし、京都の政治にも大きな転換点になるんじゃないかというところで最・最・最・最・最・重要選挙区だと思っています。
京都については私自身も選対本部の顧問に入ってサポートさせていただいていて、これがいちばんの激戦区です。

次に挙げるならやっぱり東京ですね。
東京は非常に著名な方もたくさん出ていらっしゃいますし、我々も地道にやってきたけれど、まだまだ支持が獲得しきれていない、浮動票も多いという、最も注目される選挙区で、かなり追いかけている立場です。
東京と京都はなんとか勝ち上がれるようにというかたちです。

3つと言われるとちょっと困るんですけど、やっぱりそれに続くのは愛知、埼玉、福岡。
相手の背中は見えている選挙区でして、どこまで、最後追い上げられるかという選挙区です。

Q. ベーシックインカムを全面的に出していけば良いのにと思うのですが?

藤田氏:

けっこう打ち出してはいるのだけど、政策って、時の流れとか世の中の議論がそこに集中してくるタイミングがあって、そこでいきなり取り上げられるっていう政策がけっこうあるんですよ。
我々も主張したりいろいろな場所で説明しているんですけれども、提案者としては時期が熟していないと感じる。

Q. 選挙区より比例区で票を集める戦法?

藤田氏:

作戦ではなく、単に僕らの力のなさでそう見えてしまっているのが現状です。
比例狙いで、と最初から考える候補はひとりもいません。

選挙区で頑張ろうというと、我々でいうと地方議員がひとりもいない都道府県もありますし、そうするとポスターひとつ貼るにも大変。
大阪だったら逆転していて僕らの陣営がいちばん充実している地域もあって、一朝一夕にいかないんですよね。

今回幹事長になって最初に号令をかけたのは、地方組織を強くしようと言って、地方議員をスカウトして新しい候補者を擁立して、県の総支部を強くしていこうということ。
選挙区で勝つ気があまりなくて、空中戦みたいな戦いをしているように見えてしまうのは、単に僕らの力のなさ。
ひとりひとりが地に足ついた活動ができる状態にならなければならないというのが課題です。

Q. 大阪以外で支持を得るのに必要なことは?

藤田氏:

地力をつけるのが大事。
日々の活動もそうですが、選挙を通じて組織陣営が強くなるというのがありまして、選挙を通じて僕らの政策に耳を傾けてくださる方も増える。
長い道のりだが魔法の杖はないと言われます。

考えてみると、3年前はたぶん京都は絶対戦えなかったし、埼玉、愛知、福岡は完敗していた。
もしかしたらもうちょっとで相手の背中が届く所まで来ているというのは、この3年間で地方議員も今挙げた地域では増えましたし、維新の支持率も増えたと。

これまで落選したけれど一生懸命やってきた仲間の礎だし、そういうことを乗り越えていけば自民党に対抗できる勢力になるということを、明確に目指してやるべきだなと思います。

Q. 政権奪取までにどのくらいかかりそう?

藤田氏:

まずは参院選、来年4月の統一地方選挙で地方議員をしっかり増やして、次回の衆院選で野党第一党を取りたいと明言しています。
ここまでは、党大会で公式承認された目標なんですけど、個人的な考えでは、政権を取るという所まで行くには、衆院選3回だと思っています。

次の衆院選から数えて3回。
この3回で、我々が自前で増やすのもそうだし、自民党や他党のかたでも、本当の意味で改革しないととか、現状の永田町の常識をおかしいという人たちでご一緒できる方は、それぞれ人間関係の中でご一緒していくことはあり得ると思いますが、
まずは自分たちの足腰、党の力を衆議院の3回の選挙で高めまくって、自民党に本質的に対峙できるようになりたいと思います。
3回というと、衆院選は2〜3年ぐらいで行われるので、7年から長くて10年ぐらい、早くても5年から10年ぐらいの間には、自民党の定義をぶち壊す、新しい時代にあった政治を実現したいというのは、私の中にはあります。

Q. 坂道ダッシュについて、どう思いますか?

藤田氏:

一言で言うと僕は絶対やりたくないですね(笑)。

Q. 視聴者にメッセージをお願いします!

藤田氏:

ぜひとも維新の会をよろしくお願いいたします。

がんばります!

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第4回の「各党キーパーソンとライブチャット」は、6月28日(火)20時から公明党・山口那津男代表を招いて実施いたします。

事前の質問をTwitter質問箱にて受け付けております。

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