【中国】コベルコ建機、四川に油圧ショベル生産集約[製造]

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建設機械大手のコベルコ建機は24日、中国での油圧ショベルの生産を四川省成都市の拠点に集約すると発表した。これに伴い、中国拠点の生産・組み立て能力は現在の半分以下に縮小する。中国での生産体制を見直し、固定費を削減して収益の安定化を目指す。

浙江省杭州市にある生産子会社の杭州神鋼建設機械を、成都市にある製販子会社の神鋼建機(中国)に集約する。年間の生産能力は現在の1万500台から5,500台に縮小する。移管は段階的に進め、2023年1月をめどに完了する予定。拠点集約に伴う費用は60億円を見込む。

中国での生産体制見直しの背景には、中国油圧ショベル市場の減速がある。ショベル需要がピークを迎えているほか、中国メーカーの攻勢も高まっており、外資メーカーのシェアは18年の約5割から、現在では2割程度まで落ち込んでいる。

■インドで製缶品を増強

中国での生産を縮小しながら、一方ではインドで油圧ショベルに使う製缶品の供給能力を増強する。

杭州拠点の製缶品の供給能力の大半をインド子会社のコベルコ・コンストラクション・イクイップメント・インディアに移管する。インド子会社の製缶品の生産能力は足元の年間3,000台から4,700台まで高まる見通しだ。

設備投資に約12億円を投じ、24年4月をめどに増強を終える計画。製缶品は主にコベルコ建機のタイ工場に供給する。

北米と日本でも生産体制を見直す。北米では、エンジンの認証問題で稼働を停止していた工場を竹内製作所に約39億5,000万円で譲渡し、油圧ショベルの生産を広島事業所(広島市)に移管する。

大垣事業所(岐阜県大垣市)では、約34億円を投じて油圧ショベルの年産能力を足元の8,500台から1万1,500台まで高める。

コベルコ建機はショベル事業のグローバル生産体制の再編によって、24年度以降、年間100億円規模の収益効果を見込んでいる。

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