“長崎スタジアムシティ”起工式 2024年9月の完成目指す 福山雅治さんがCM総指揮

長崎スタジアムシティプロジェクトへの思いを語る福山さん(右)と髙田社長=長崎市、出島メッセ長崎

 通販大手、ジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)が手がける民間主導の地域創生事業「長崎スタジアムシティプロジェクト」の起工式が26日、長崎市幸町の建設予定地であった。同HDの髙田旭人社長は2024年9月完成を目指すと明かした。
 敷地面積は約7万5千平方メートル。サッカースタジアムを中心にアリーナやホテル、オフィス、商業棟などが隣接する。総事業費は約700億円を見込んでいたが、計画の見直しや資材の高騰などから800億円を超える予定。
 起工式には髙田社長や大石賢吾知事、田上富久長崎市長ら約300人が出席。神事で工事の安全を祈願した。
 同HDは同市尾上町の出島メッセ長崎で、同市出身の歌手、福山雅治さんがプロジェクトを全国に伝えるクリエイティブプロデューサーに就任したと発表した。グラバー園から生中継で会場のスクリーンに映った福山さんは「長崎スタジアムシティプロジェクトが長崎の未来へ、歴史のさらなる転換点となってほしい。そんな思いを込めて、グラバー園からの登場を選んだ」と説明した。

起工式で工事の安全を願う関係者=長崎市幸町

 プロジェクトのスローガンを「N team」と発表。福山さんは「なりたい自分を描くことができる場所になってほしい」と願いを込めた。髙田社長は「福山さんは長崎を本当に盛り上げたいという思いを持っている。関わってくれる皆さんと一緒に、ワクワクする未来をつくっていきたい」と話した。
 福山さんが制作総指揮を執ったCMも上映した。


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