中国工業部門企業利益、5月は前年比-6.5% 2カ月連続減

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[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した5月の工業部門企業利益は、前年同月比6.5%減と4月の8.5%から減少ペースが鈍化した。

主要工業都市で経済活動が再開したことが寄与したが、新型コロナウイルス規制が依然として工場生産の重しとなり、利益率が圧迫された。

5月はロシアのウクライナ侵攻を受けた商品高を背景に、石炭採掘や石油・ガス掘削部門の利益が好調だった。

統計局のZhu Hong氏によると、製造部門の利益は18.5%減少。設備製造が大幅に改善したことで、4月の22.4%減より小幅なマイナスとなった。

同氏は「全体として工業部門企業の業績は前向きな変化をいくつか示しているが、コスト圧力の高まりや生産・稼働の難しさによって利益の前年比の伸びは低迷が続いている」とし、回復の基盤は強固でないとの見方を示した。

また、先月から生産が徐々に持ち直す中、新型コロナの打撃を受けた上海や東部の江蘇省、東北部の吉林省、遼寧省の工業部門企業利益は減少幅がいずれも20%ポイント以上縮小したと指摘した。

1─5月の工業部門企業利益は1.0%増の3兆4400億元(5140億ドル)。1─4月は3.5%増だった。

1─5月の自動車製造企業の利益は37.5%減、鉄製錬企業は64.2%減となった。

1─5月の工業部門企業売上高は9.1%増の53兆1600億元。1─4月の9.7%増から鈍化した。

1─5月の製造部門企業利益は10.8%減。1─4月の8.3%減から減少ペースが加速した。

工業部門企業の5月末時点の負債は前年比10.5%増。4月末時点は10.4%増だった。

工業部門企業利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元(298万ドル)を超える大企業が対象。

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