【キャンプ場&ドッグトレーナー監修】愛犬とのキャンプデビュー基本ルールを事前チェック!ペットと泊まれるおすすめキャンプ場11選も紹介

果物をおやつに与える時には、種類や量に気をつけて。

コロナ禍でペットを飼い始めた方が増えたという統計データがありますが、キャンプでも愛犬と一緒に楽しむためのルールをあらためて確認したいと思います。 今回は、認定ドッグトレーナーの方に、デビュートラブルの対処法なども教えていただきました。ワンちゃんと泊まれるおすすめのキャンプ場についてもご紹介します!ペットとのキャンプライフを理解するために、愛犬家の方はもちろん、ちょっぴり犬が苦手な方も必見です。

キャンプ場での基本ルールはどうなってるの?

神奈川県足柄の犬との宿泊OKなキャンプ場「BIOTOPIA」の箕輪さんと認定ドッグトレーナーの林英子先生にご協力いただき、ワンちゃんと楽しむキャンプの基本ルールについてインタビューさせていただきました。

<犬のマナー・しつけ問題について解説>

認定ドッグトレーナー:林英子先生
神奈川県二宮町でドッグトレーニング&ケア「HAPPY☆PETS」を運営しつつ、飼育放棄されたペットの保護活動にも従事。「ペットも一緒に」をテーマにかかげ、個別トレーニングやスクール等、飼い主の悩みに寄り添うサポートを行なっている。

認定ドッグトレーナー/ペット自然療法上級アドバイザー/ペットシッター士/神奈川県動物愛護推進委員

<今回ご協力いただいたキャンプ場「BIOTOPIA オートキャンプ場」>

富士山や足柄平野を望む高台に、2021年オープンしたオートキャンプ場。キャンプギア持ち込みの宿泊サイト「マイステイサイト」は、1サイトが17×17m以上と広々しており、お隣との距離を保ってキャンプを楽しめます。

〒258-0015神奈川県足柄上郡大井町山田300
https://www.biotopia.jp

BIOTOPIA キャンプ場担当:箕輪さん
今年の3月でオープンから丸1年を迎えたオートキャンプ場の管理担当。BIOTOPIAの敷地内にはドッグランやマルシェなどが点在しており、オートキャンプ場は全サイトペット同伴OK。キャンプ場内には、宿泊利用者限定の専用ドッグランも設置されている。

Q:全サイトでペット同伴OKとのことですが、どれぐらいの方がペットと一緒にキャンプを楽しんでいらっしゃいますか?

箕輪さん(以下:敬称略):計算してみたわけではありませんが、約1〜2割のお客様がペットと一緒にキャンプを楽しんでいる感覚です。

BIOTOPIAオートキャンプ場:マイステイサイト

全サイトペット同伴可能ではありますが、予約時に「ペット連れの方と距離を置きたい」とご希望なさる方もいらっしゃいます。現在は、むしろペット連れではない方の方が多いですね。

Q:ペットと一緒にキャンプする時、特別なルールなどはありますか?

箕輪:当キャンプ場では、受付時に利用についてルールをお配りしています。予約時に明記しているのでは、注射済み証をご持参いただくことと、サイト内でもリード着用をお願いしていることぐらいですね。その他はドッグラン入り口に看板として記載しているのみで、皆さんのマナー意識による部分が大きいとも言えます。

BIOTOPIAでは、ドッグラン以外はリード着用がルール。

箕輪:「ドッグランのルール」は安全管理など多岐にわたりますが、キャンプにも通じる部分としては、吠えへの適切な対処などしつけに関する項目と、排泄の処理などをお願いしています。

BIOTOPIA内ドッグラン利用のルール

Q:吠えへの対処やしつけについて、ルールにもある「攻撃的で威圧的な行動」とはどういった行為ですか?

林先生(以下敬称略):吠えなどへのしつけは、基本的には飼い主さんの制止など、指示を聞けるかどうかということが基準になると思います。

自然いっぱいで開放的な空間は、犬も興味津々。

:楽しくなって興奮してしまうのは人間も犬も一緒です。万が一、興奮して他のワンちゃんを(嫌がっているのに)追いかけ回したり、吠えてしまったりした時には、ササッとクールダウンできるようしつけておきたいですね。

箕輪:キャンプイベントを行うと、ステージなどの音に興奮してワンちゃんが吠え続けてしまうこともあります。そういった場合には、一度会場から離れていただき、興奮が落ち着いてから戻っていただく等のご配慮をお願いしています。

Q:「適切な排泄の処理」という点では、お散歩では排泄させないのがペット飼育のルールだと聞きましたが、キャンプ場でもやはり同じですか?

BIOTOPIA敷地内は、オートキャンプ場外もお散歩に最適。

:そうですね。基本的にはペットシートの上で排泄できるようしつけるのがルール。もちろん、過度なマーキングはルール違反です。でも、環境の変化などもあり、必ずしも上手くいくわけではありませんよね。

せめて、他の方のサイトの前でさせることの無いように配慮し、万が一の際にはきちんと片付け、謝罪する。それが飼い主さんの責任です。きちんと対処することで、ワンちゃん他に対する苦情やトラブルには繋がりにくくなるのではないでしょうか。

BIOTOPIA:デイキャンプサイトにて撮影

箕輪:当キャンプ場では、ワンちゃんの排泄物は可燃ゴミとして捨てていただけますし、マルシェ横のドッグランには専用のゴミ箱も設置しています。お持ち帰りの必要はありませんので、適切に処理していただきたいですね。

マルシェ棟横のドッグラン:キャンプ場宿泊者以外の一般来場者も利用が可能。(別途費用)

Q:その他に、キャンプ場利用で気をつけるべき点などはありますか?

:最近、ドッグラン完備のキャンプ場や、リードなしで利用できる柵付きのドッグフリーサイトをたくさん見かけるようになりました。犬と一緒に楽しめる場所が増えているのは良い事のですが、犬に対する知識や理解が十分で無い場所もあり、注意が必要です。

BIOTOPIA:キャンプ場宿泊利用者専用のドッグラン

例えば、犬によっては柵の下に穴を掘ってしまったり、隙間をすり抜けていくことに楽しみをおぼえる子もいますよね。自分が利用する前、どんなワンちゃんがそこを使用していたかは分かりません。

施設に安心して頼り切るのではなく、フリーにできる場所でもリードをつけて1周し、安全を確認してからフリーにするようにしましょう。楽しく遊んでいる際も、ワンちゃんから目を離さないようにしてくださいね。

いかがでしたか?キャンプ場さんもトレーナーさんもおっしゃっていたのは、「ワンちゃんのトラブルは犬が問題なのではなく、飼い主さんの問題なのでは?」という点でした。

キャンプ場のルールもそうですが、ペットと一緒に利用する際のルールもキャンプ場ごとに少しずつ違います。予約する前に内容を確認し、さらにチェックイン時に確認!周囲の方に配慮して、犬も人も快適に過ごせるキャンプにしたいですね。

こんな時どうしよう!?ペットの初キャンプトラブル3【林トレーナー監修】

【その1】初めての環境に大興奮!元気に吠えて駆け回っちゃう

若い犬ほど新しい環境に興味津々なのは当たり前。そうでなくても初めての場所は、普段の生活とは違う音や匂いに溢れているので、興奮しやすい環境なんです。

アウトドアに慣れていない都市型のワンちゃんほど、自然の匂いは新鮮かも!?

キャンプ場に着いたら、まずは周辺をぐるりと散歩し、どういった場所なのかワンちゃんに教えてあげましょう。リードをつけてお散歩することで、ワンちゃんも納得し、興奮もおさまってくると思います。

犬が落ち着いて待っていてくれれば、テントの設営なども気持ちに余裕を持ってゆっくりとできますよ。

【その2】いつもの時間に餌を食べてくれない

食べない選択をしているワンちゃんに無理に食べさせようとすると、その環境をより嫌いになってしまう可能性があります。

特別大好きなオヤツを出しても食べてくれないようでしたら、気にせずいったんご飯を下げてしまいましょう。

果物をおやつに与える時には、種類や量に気をつけて。

一般的に、1日2日餌を食べなくても大丈夫ですが、お水は飲ませてあげてください。体調不良の場合もありますが、ワンちゃんのペースで少しずつ環境に慣れていくのを待ってあげるのも大切です。

【その3】いつもは大丈夫なのに、夜眠れないみたい

キャンプ場でも安心して眠れるよう、キャンプ前にお家でクレートやケージなどに入って寝る練習をしてから出かけると良いですね。

お家以外の場所でもリラックスできるようになっておくと、災害の時などにも役に立ちます。

我が家の場合は、インナーテント内に設置したクレートで寝ています。

安心スイッチの入るタオルやマットなど、普段愛用している物を持っていくのもオススメです。それでも眠れない時には、家族が側にいて安心させてあげるしかありません。

ペットと一緒に楽しめる!おすすめキャンプ場11選

ここまでワンちゃんと楽しむキャンプの基本ルールについてお伝えしました。ワンちゃん歓迎・ドッグランあり・お散歩快適・サイト広めなど、オススメのキャンプ場を選んでみました。ペットと一緒に楽しめるキャンプ場は、全国各地にあります。

1:岩手県「いちのせき厳美オートキャンプ場」

1日何回使っても100円で遊べるドッグラン完備。ワンちゃんの脚にやさしいウッドチップを使用しています。場内に湧き出す天然水は飲用OK。ワンちゃんにもオススメです。

2:福島県「ACNあぶくまキャンプランド」

森の中の散策はワンちゃんとのお散歩にもぴったり。ペットと一緒にも泊まれるキャビンなどもあります。2022年に、柵付きのドッグフリーサイトがリニューアルしました。

3:福島県「エンゼルフォレスト那須白河」

キャンプ場全79サイトでペットの同伴が可能。柵に囲まれたドッグフリーサイトもあり、それぞれのサイトが木立で区分けされていて、比較的お隣との距離が保てます。ワンちゃん専用の温泉やスパシャワーブースもある、珍しい施設です。

4:茨城県「つくば犬たちの森 ドッグラン・キャンプ場」

ドッグラン初めてのワンちゃんから大型犬まで楽しめる趣向に富んだ4種類のドッグランやカフェ併設。13サイトあるキャンプエリアは、犬と一緒でないと宿泊できないルールで、利用者全員が愛犬家という環境でキャンプできます。

5:千葉県「DOG DEPT GARDEN安房白浜」

施設のコンセプトが「DOG FIRST」。朝焼けや夕日が眺められる海岸まで、キャンプ場から徒歩0分。全サイト柵付きのDOGフリーサイトで、ウッドチップ使用。車もサイト内に停められます。

6:山梨県「白州・尾白名水公園べるが」

隣接する公園には散策路なども整備されており、ワンちゃんとのお散歩にピッタリ。徒歩で行かれる温泉施設もあるので、暑い季節も車を出さずに交代でお風呂に入れます。ペットOKサイトは2サイトのみですが、一般のサイトとは離れたところにあり安心して過ごせます。

7:長野県「戸隠キャンプ場」

牧場併設の広大な敷地には、ドッグランも完備。妙高戸隠連山にいだかれた、長閑な風景が広がります。200張以上可能なフリーサイトは芝生も林間も選択可能で、周囲を気にせず、比較的ゆったりと利用できます。

8:岐阜県「N.A.Oキャンピングフィールド」

アジリティ付きの広々としたドッグランや、柵付きのペットサイト「わんこパラダイス」など、ペット歓迎のキャンプ場。水遊びや乗馬体験などもでき、お子様連れにオススメです。

9:兵庫県「神鍋高原キャンプ場」

ワンちゃん優先で設計されたドッグランサイトは、掛け金付きの二重扉仕様。あえて内開きにして飛び出し事故を予防するなど、細かい配慮が感じられます。徒歩5分の距離に道の駅や温泉施設もあります。

10:三重県「やまてらす」

2021年7月にオープンした三重県いなべ市の「やまてらす」。ワンちゃんと一緒に泊まれるキャンプ場でドッグラン付きのテントサイトや、日帰り利用もできる広々としたドッグランがあり、ワンちゃんも思いきり走り回ることができます。

11:高知県「ゆとりすとパークおおとよ」

ドッグランやフラワーガーデン、キッズ遊具などもあり、家族みんなで楽しめるキャンプ場。今年リニューアルされたコテージは、犬も一緒に宿泊可能です。

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