「銀行協会より私を信用、よかった」詐欺の予兆摘み取ったヘルパーお手柄「抑止力に」

訪問介護中に詐欺とみられる電話に気付き、感謝状を受け取る坂本さん(宇治市大久保町)

 京都府久御山町内で4月、長年担当する独居高齢女性を訪問介護していたヘルパーが、女性宅へかかってきた詐欺の予兆とみられる電話に気付き、被害を未然に防いだ。京都府警宇治署から感謝状を贈られたヘルパーの女性は「私たちが抑止力になれると、だます側の犯人にも知らせたい」と強調した。

 啓信会ヘルパーステーションリエゾン大久保(宇治市大久保町)の坂本さつきさん(52)。4月14日午前、坂本さんが同町の80代女性宅を訪問中、デパート職員を名乗る者から「クレジットカードをなくしていないか」などとうその電話があった。

 女性がうその電話で紹介された「銀行協会」へ電話をかけ、自分の住所などを伝えているのを聞いた坂本さんは不審を抱いた。急いでスマートフォンで女性が控えた番号を調べ、迷惑電話と確信した。やりとりをやめるように女性を説得し、警察への通報につなげた。

 今月22日、事業所で贈呈式があり、前田昭人署長は「日々高齢者に寄り添って仕事していただいていると感じた」と感謝した。

 坂本さんは、独居の利用者の電話内容は、親族らとの関係を把握するため、普段からなるべく気にかけているという。「銀行協会よりも私を信用してくれてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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