手作りご飯を月3回、無償で提供 横浜の小児患者家族滞在施設「リラのいえ」

料理を盛り付ける石渡さん(右端)ら=横浜市南区のリラのいえ

 神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)近くの患者・家族の滞在施設「リラのいえ」が月3回、利用者の母親らに手作りの夕食を無償提供している。委託先の団体にはかつて同じ境遇だった人もいて、共感と感謝の思いが詰まった温かな食事になっている。

 同施設を運営する認定NPO法人「スマイルオブキッズ」(同)は昨年9月から、利用者に無償で夕食や弁当を提供する「スマイル・ミールサポート」事業を開始。「ミズ・キャロットみなみブランチ」(同)や「こまちカフェ」(同市戸塚区)など数カ所の団体や飲食店が順番に担当し、栄養たっぷりの食事を届ける。

 「ミズ・キャロット-」は2、3カ月に1回、同施設に出向いて手作り料理を振る舞う。代表の石渡順子さん(66)=同市南区=は「添加物を極力使わず、安心安全な食材を使用している。役に立てているようで本当にうれしい」と話す。

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