中川上越市長 地元企業工場を訪問 日本化薬上越工場で製造工程など視察

 上越市の中川幹太市長は23日、車載用をはじめ液晶ディスプレーに用いられる偏光フィルムを製造する日本化薬上越工場(板倉区)を訪問した。

 同工場は2020年、日本化薬の子会社ポラテクノの製造事業を引き継いだもの。ポラテクノは現在、土地の賃貸事業を手掛けている。

 同工場の製造工程はポラテクノ当時から非公開で、今回は異例で視察を受け入れた。中川市長は狩野浩和上越工場長から事業について説明を受け、その後「N棟」と呼ばれる工場で偏光フィルムの製造工程を見学。フィルムの汚れを取り除く洗浄装置、フィルムを接着する工程などを見ながら、狩野工場長に従業員の勤務形態や「省エネ」への取り組みについて質問した。

地元企業工場を訪問 日本化薬上越工場 製造工程など視察 中川上越市長

 中川市長は昨年11月の就任以降、市内の大手製造業の工場視察を重ねている。「日本化薬では、世界で使用される商品の製造工程、その安全管理を見ることができた。さらに視察を重ね、市内企業の人材確保に貢献できるようにしたい」と話した。

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