子ども(10)に向けエアガンを… 父親「サバイバルゲームで入手」 傷害罪は明確に否認

エアガンを子どもの体に向けて発射し、けがをさせたとして傷害の罪に問われた男の裁判です。きょう(27日)は被告人質問が行われ、男はエアガンをサバイバルゲームで入手したと明らかにしました。「発射した弾は長男には当たっていない」と起訴内容を否認しています。

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起訴状によりますと、男はことし1月5日、広島市南区の自宅で当時10才の長男の体にエアガンを発射し、口の回りに打撲をさせた傷害の罪に問われています。

4月の初公判で男は起訴内容を認めていましたが、前回(今月1日)の裁判で「長男に向けて撃ったわけではない」と一部否認に転じています。

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27日の被告人質問で男は、エアガンの入手先について「会社の付き合いでサバイバルゲームをしていて入手した」と明かしました。そのうえで、「自分がエアガンで撃たれるとどれだけ痛いかっていうのを知っているので、もし長男に当たっていると相当痛がると思うんですけど、そういうのはなかったので当たっていないと思う」として長男の居る方向に向けてエアガンを撃ったものの、「長男には当たっていない」と主張。前回(今月1日)の裁判で「長男を狙い撃ちしたわけではない」としていた主張を、さらに強めた形で傷害の罪についてはっきりと否定しました。

また、4月の初公判で「エアガンを長男の体に発射し、けがを負わせた」とする起訴内容を認めたことについては「無意識に『はい』と言ってしまっただけです」と説明。警察や検察の取り調べでは「事実と違う調書ができたが違うと言える雰囲気じゃなかった」「パニックになった」と話しました。

これまでの裁判では、検察が明らかにした捜査資料で、学校の教員の証言として、長男が口の横の傷について教員に対し、「お父さんにエアガンで撃たれた」と話していたことが明らかにされています。

広島地検や広島地裁は被害者の長男の特定を防ぐためとして、男の名前を明らかにせず、裁判は匿名で進んでいます。

裁判は今後、証人尋問などが予定されています。

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