横浜税関が、横浜港から輸出されたボールペンの本数、金額ともに7年連続でシェア日本一との調査結果をまとめた。実は、日本は「ボールペンの輸出大国」といい、精巧で丈夫な国産製品は欧米や中国で高い人気を誇る。昨年は国内生産量の6割以上が海外に出荷され、全国の輸出金額は557億円と過去2番目を記録。本数ベースでも拡大を続けている。
同税関によれば、昨年のボールペン輸出本数は前年比26.8%増の11億300万本に上り、うち4割近くを横浜港で取り扱った。関東一帯には、メーカー各社の生産拠点が集積しているという。
「国産のボールペンには、ものづくりの技術が詰まっている」と同税関の担当者。0・数ミリ単位というペン先の精巧さをはじめ、インクの質や壊れにくさなどが、海外でも高い評価を得ている。