新型コロナウイルスの影響で、横浜港周遊が近場の校外学習先として注目を集めている。学びの場がコンパクトに集積していることも人気を後押ししているようだ。学校での利用がピークを迎え、関係者も受け入れに力を入れている。
23日、東京・豊島区立巣鴨北中学校1年生の生徒176人が横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルからレストラン船「ロイヤルウイング」に乗船した。昼食の中国料理を味わい、船上で横浜港や横浜・みなとみらい21(MM21)地区の眺望を堪能した。午前中は外国客船入港時などに通訳と案内役を務める「ポートガイド」の話を聞きながら横浜港シンボルタワー(同区)に移動、山積みのコンテナや港を行き交う大型船舶を眺めた。
川合一紀校長は「横浜港には歴史や外国とのつながりが学べる場がたくさんある。近い場所に施設が集まっているのも便利」と話す。
前日の22日は同区の「ニュースパーク」(日本新聞博物館)や帆船日本丸を見学。宿泊する「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」(同市西区)では、夕食の本格的なコース料理で食事のマナー講座も学んだ。