九州北部・四国・中国・近畿・北陸が梅雨明け いずれも過去最も早い

28日(火)午前8時30分ごろの大阪城公園の様子 提供=ウェザーマップ

 きょう28日(火)午前、気象庁は九州北部(山口県を含む)、四国、中国、近畿、北陸が梅雨明けしたとみられると発表した。平年に比べて北陸は25日、九州北部と中国、近畿は21日、四国は19日早く、いずれの地方も統計がある1951年以降、最も早い梅雨明けとなった。なお、これらの地方で6月中における梅雨明けの発表も、これまでに前例がない。

28日(火)午前10時ごろの福岡市内の様子[上]と午前10時15分ごろの松山市内の様子[下] 提供=ウェザーマップ

 今年は九州北部で6月11日(土)、四国は13日(月)、中国と近畿、北陸は14日(火)に梅雨入りの発表があったが、降水量は平年を下回った地点が多かった。高松では13日~27日までの降水量が27.0ミリしかなく、瀬戸内側を中心に空梅雨傾向が顕著となった。

 九州北部、四国、中国、近畿、北陸は、週末にかけても太平洋高気圧に覆われるため、晴れて厳しい暑さが続く見通し。内陸を中心に35℃以上の猛暑日が続くため、今後も熱中症など健康管理に警戒が必要だ。

28日(火)午前10時30分ごろの高松市内の様子 提供=ウェザーマップ

 なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦、発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

© 株式会社ウェザーマップ