車いすでSLの旅 “実現” 父母らと東武鉄道協力 日光

車窓からの景色を楽しむ参加者ら

 【日光】宇都宮市肢体不自由児者父母の会に所属する障害者10人がこのほど、療育訓練旅行として東武鬼怒川線を走るSL「大樹(たいじゅ)」に乗車し、下今市駅から鬼怒川温泉駅まで約40分の旅を楽しんだ。東武鉄道が大樹で車いすの乗客を複数人受け入れるのは初めて。父母の会と同社は事前の打ち合わせを何度も行い、安全な旅行のための準備を整えた。

 父母の会は定期的に旅行を実施しているが、バスが中心で鉄道を使うケースは少ないという。SL乗車を望む意見を受け今回の旅行を企画。11日に実施した。

大樹から降車する参加者ら

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