行政としてやるべきことができていなかった…熱海市長が初めて遺族らに直接謝罪 土石流災害から1年を前に

2021年7月静岡県熱海市で起きた土石流災害をめぐり、熱海市の斉藤栄市長が6月27日夜に行った会談の中で、遺族らに対し、初めて直接謝罪したことがわかりました。

会談を行ったのは、熱海市の斉藤市長と遺族や被災者で作る「被害者の会」の瀬下雄史会長ら3人です。斉藤市長側の呼びかけで、熱海市役所で非公式で行われました。

斉藤市長からは行政としてやるべきことができていなかったとして「申し訳なかった」と謝罪があったということです。

まもなく災害から1年を迎えますが、斉藤市長が遺族や被災者を前に直接謝罪するのは初めてです。

また、被災者などが盛り土の土地所有者らに損害賠償を求めた裁判で、熱海市が原告側の「補助参加人」の立場で裁判に加わることについて、あらためて住民側の力になることを約束したということです。

瀬下会長はSBSの取材に対し、「非公式の会談なので正式な謝罪としては受け取っていないが、市の過失については直接伝えることができた」と話し、「市長含めて、市には血のかよった対応をお願いしたい」とコメントしています。

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