「山口市民と音楽の夕べ」賛助会員を募集中 今年は西部航空音楽隊が8月5日に演奏

 自衛隊音楽隊による恒例の演奏会「山口市民と音楽の夕べ」が、8月5日(金)午後6時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。同演奏会は昨年、新型コロナウイルスの影響で他の音楽祭の中止が相次ぐ中、予定されていたタイミングが良かったため2年ぶりに開催。満員御礼となった。
 今回の出演は、航空自衛隊西部航空音楽隊(山本史月隊長)。航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)に所在する同音楽隊は、1963(昭和38)年の発足で、1976(昭和51)年10月に正式編制。以後、九州、中国、四国地方における各種式典や、博多どんたく、大相撲九州場所、2016(平成28)年の熊本地震における慰問など、さまざまな場所で演奏を披露してきた。近年は、小編成での吹奏楽やアンサンブルにも取り組み、レパートリーの幅を広げているという。

▲航空自衛隊西部航空音楽隊

 「山口市民と音楽の夕べ」は、40年以上の歴史がある山口市の恒例行事。1981(昭和56)年9月12日に開催された内容について同年9月1日付本紙は「陸上自衛隊の中部方面音楽隊(大阪)と第13音楽隊(広島)との総数100人による合同音楽祭が、山口市民会館の開館10周年を記念して行われる。演奏曲目は、文化レベルの高い山口市民のため、『モルダウ』『フィガロの結婚・序曲』『アイーダ・凱旋行進曲』など格調高いものが選ばれた」と伝えている。「大内の殿様」や「我が青春の椹野川」など、地元の曲も披露されたようだ。基本的に毎年開催されており、一時期は7月の山口祇園祭期間中に行われていた。
 毎年多くの来場者を集めてきた同演奏会だが、その経済状況は厳しい。主催者も、山口市、山口商工会議所、山口市ふるさと祭り実行委員会など時代とともに変わっており、今はNPO法人「『山口市民と音楽の夕べ』実行委員会」(宮川英之委員長)が主催する。同実行委員会では「歴史ある演奏会の火を消したくない」と、賛助会員を募っている。「市民のみなさまとともに歴史ある演奏会を存続させるのは意義あること。ぜひ開催の応援を」と、宮川委員長は呼びかける。会員になると、全席自由の演奏会に開場30分前から入場でき、より良い席に座ることができる。締め切りは7月15日(金)。
 賛助会員に関する詳細は、同実行委員会(TEL070-8482-0539)へ。

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