玉島工区が開通 県道倉敷笠岡線 1.1キロ 安全性、利便性向上へ

開通を記念して行われた通り初め

 岡山県道倉敷笠岡線で、県が整備していた倉敷市玉島道口と浅口市金光町下竹を結ぶ玉島工区1.1キロ間が完成し28日、開通した。従来の道路の約500メートル南に新設、道幅が広くなり、安全性や利便性の向上が期待される。

 新たな県道は片側1車線(幅6.5メートル)で、両側に歩道(同2.5メートル)を設置。従来の県道は大型車が通行できず、普通車のすれ違いも困難だった。移動時間はこれまでより車で2分程度短縮できるという。

 この日は現地で地元関係者ら約30人が出席して開通式があり、倉敷市の伊東香織市長は「幹線道路として待ちに待った開通であり、地域の連携も図られる」、浅口市の栗山康彦市長は「有効利用し、市の発展につなげたい」とあいさつ。備中県民局の塩出則夫局長ら7人がテープカットを行い、約30台が倉敷市方面に通り初めした。

 玉島工区は計1.4キロあり、県が2002年度から整備を進めてきた。倉敷市玉島道越―同市玉島道口間の300メートルは13年9月に開通。事業費は約28億円で国と県、両市が負担した。

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