2021年横浜観光集客数 55.6%増 日帰り客けん引 「最悪の時期は脱した」

横浜市役所

 横浜市は、2021年の市内の観光集客実人数が前年比55.6%増の2536万人、観光消費額が68.4%増の1769億円だった、と発表した。実人数は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最近5年間で2番目の少なさとなったが、日帰り客がけん引し、消費額とともに増えた。

 実人数の内訳は日帰り客は73.4%増の2257万人、宿泊客が14.9%減の278万人。市観光振興課は「最悪の時期は脱したが、苦しい状況は続いている。ただ、今年は稼働率が戻りつつあるホテルもある」という。

 観光施設の日帰り客をエリア別でみると、みなとみらい・桜木町エリアが28.9%増、磯子・金沢エリアが44.0%増。イルミネーション「ヨルノヨ」など市内で開かれた27件のイベントの来場者は延べ193万人だった。

 消費額の内訳は日帰り客が116.7%増の1070億円、宿泊客が25.6%増の699億円。同課は「日帰り客が食事に加え、観光施設で楽しんだり、買い物をするようになった」と分析する。平均宿泊日数が増えていることも、数字を押し上げたという。

 実人数や消費額は「市観光動態消費動向調査」を基に算出している。

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