上越市防災士会 防災士功労賞を受賞 中川市長に報告 行政との連携評価

 上越市防災士会(大滝利彦会長)は、防災士としての活動や社会貢献活動などに顕著で他の模範となる大きな功労があったとして、認定特定非営利活動法人日本防災士機構による「防災士功労表彰」の防災士功労賞を受賞した。

28日は大滝会長(左から2人目)らが中川市長を表敬。これまでの市との連携に感謝し、今後も防災のために取り組んでいくと報告した

 防災士全体の士気を高め、活動意欲の増進、防災士制度の進展を目的として2016年に制定された。全国の各都道府県、防災士関係機関、全国郵便局長会から推薦を受けた団体が対象で、本年度は5団体と3個人が選出され、23日に東京都で表彰式が行われた。
 上越市防災士会は今年で設立15年目。地域防災力の向上と防災意識の高揚を目的に、各町内で防災訓練の指導や災害リスクの確認の他、近年は女性部会を中心に家庭で取り組める防災グッズや非常食の市民講座なども開いている。会員は今年4月時点で626人。年1回の養成講座を受講すると防災士の資格を得られる。講座は市の補助事業で行い、行政との連携も評価されたという。
 28日、会員が上越市役所を訪れ、受賞を報告。中川幹太市長は多年にわたる活動や市と連携した取り組みを評価し、「近年は自然災害が激甚化、頻発化している。防災には皆さんの活動がなくてはならないので、今後も市や消防と連携して取り組んでほしい」と期待を寄せた。
 大滝会長(70)によると、コロナ禍で中止となっていた会員向けスキルアップ研修会の再開、複数地域にわたる災害に備えた会員のネットワーク化などにも力を入れているという。「活動を知ってもらい、取り組みが広がれば地域の防災力向上につながる。防災士についてもっと知ってほしい」と願った。

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