【28日】新型コロナ 長崎県内363人感染 「BA・5」初確認

左から28日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(27日午後7時現在)

 長崎県などは28日、県内16市町で計363人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。350人を超えるのは6月3日公表以来。また県は28日に更新した県内の新型コロナ陽性者のゲノム(全遺伝情報)解析で、オミクロン株の派生型「BA・5」が初めて確認されたことを明らかにした。
 県の解析によると、5月以降、同じ派生型の「BA・2」に100%置き換わっていたが、6月5~11日に採取した検体のうち1件が「BA・5」だった。感染力は「BA・2」より強いとされるが、予防には従来通りの換気やマスク着用が有効という。
 28日発表のうち、新規クラスター(感染者集団)は8件。長崎市では民間児童福祉施設2カ所でそれぞれ9人と5人、放課後児童クラブで5人、市立小2カ所でそれぞれ7人と5人の陽性が確認された。佐世保市では児童関係施設で園児8人、高齢者福祉施設で入所者8人と職員3人から陽性を確認。五島市では障害福祉サービス事業所で利用者10人、職員3人が陽性だった。
 28日、長崎市では市立小3校の3学級、佐世保市では市立学校8校で1学年と9学級をそれぞれ閉鎖した。
 佐世保市は米海軍佐世保基地で27日までに基地関係者(軍人、軍属ら)7人の感染が判明したと発表した。
 26日時点の県内のワクチン接種状況は1回目が82.4%、2回目が81.2%、3回目が64.7%。


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