熱中症警戒 強烈な日差し 関東内陸で40℃超も 危険な暑さは30日(木)も続く

 きょう29日(水)も焼けつくような暑さが続き、関東内陸で再び40℃を上回る可能性がある。猛烈に暑い時間帯は外出を避け、屋外での活動・作業は控え、屋内でも部屋の温度管理や周囲の人の体調変化に注意を払うなど、出来る限りの熱中症対策が必要だ。6月としては異例の猛暑は、あす30日(木)にかけても続く見込み。

暑さのピーク

 きのう28日(火)は35℃以上の猛暑日が100地点と今年最多となったが、きょう29日(水)は150地点を上回る予想で、広い範囲で猛烈な暑さに見舞われる見通し。関東甲信から九州・沖縄にかけて、今シーズン最多となる21府県(奄美は鹿児島県に含む)に「熱中症警戒アラート」が発表されている。

 29日(水)は東北南部や東日本を中心に、午前中から早いペースで気温が上がっている。昼過ぎにかけてはさらに気温が上昇し、関東の内陸や甲信で40℃に達する所がある見込み。全国歴代最高記録に並ぶくらいの可能性があり、もはや災害レベルともいえるような高温地点が現れそうだ。引き続き水分や塩分の補給を心がけ、思い切って休憩を長くとるなど、少なくともあす30日(木)にかけては、生活習慣を変えるくらいの気持ちで健康管理に気を配りたい。

 30日(木)も暖気の流れ込みや高気圧の張り出しなど、高温となる条件が重なる見込み。関東甲信を中心に猛烈な暑さが続き、再び高温記録を塗り替えることがあってもおかしくない状況だ。日差しが照り付ける時間が長いため、熱中症対策とあわせて紫外線対策も必要となる。週末にかけても、東日本を中心に気温の高い状態が続きそうだ。

北日本 大雨のおそれ

 北海道は前線や湿った空気の影響で、30日(木)にかけて激しい雨の降る所がありそうだ。すでに大雨となっている地域では、土砂災害の危険性が高まっている所があるため、土砂災害に警戒すると共に、河川の増水などにも警戒・注意が必要だ。また、東北北部も日本海側を中心に、あす30日(木)にかけて大雨となる所がある見込み。

(気象予報士・高橋和也)

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