扇風機とサーキュレーターは何が違う? 暑さと生乾き対策の効果的な使い方

夏に大活躍の扇風機。最近では高機能化も進んでいて、空気清浄機能がついたものもなど、その種類もさまざまです。ですが、使い方によっては扇風機ではなく、サーキュレーターを選んだほうがいい場面もあります。

扇風機もサーキュレーターもシーンを選んで使えば、どちらも暑さ対策の強い味方になってくれるでしょう。


そもそも扇風機とサーキュレーターの違いとは?

扇風機は身体へ直接的に風を当てて周囲の空気を動かします。このとき身体の熱は水分とともに蒸発するので肌の表面温度が下がって涼しく感じます。うちわを扇いで涼しさを感じることと似ています。比較的、広範囲に風を送ることができるため、熱を帯びた身体を冷ましたい場合に使いやすいです。

一方のサーキュレーターは、空気を循環させることに特化しており、冷たい空気や暖かい空気を効率よく動かせます。扇風機と違って、人体へ風を当てて涼しく感じるための製品ではありません。

エアコンと併用すれば冷房も効果的に

冷たい空気は足元へ、暖かい空気は天井へ停滞する傾向にあります。サーキュレーターを使うことで室内の空気が循環されるので、冷房運転であれば設定温度を下げることにつながります。省エネ効果を向上させることも期待できます。

サーキュレーターはエアコンを背にして配置させると良いでしょう。サーキュレーターで遠くまで冷風を届けてあげましょう。

エアコンがないキッチンや別室の暑さ対策に

サーキュレーターはエアコンの冷気が届かないキッチンや別室の暑さ対策にも活用できると思います。

まずはエアコンのない部屋へ冷風が届くように、障害物などで風路を遮っていないか確認しましょう。そのうえでサーキュレーターを用いて冷風が届くよう調整します。首が360度回転するものや高さを変えられるものもあり、臨機応変に対応できるためおすすめです。

洗濯物の生乾き対策に

梅雨の時期になると部屋干しが多くなり生乾きも気になるところでしょう。サーキュレーターは、直線的に風を送ることができるため、効果的に洗濯物を乾かすことができるでしょう。

薄手の洗濯物は乾きやすいのでサーキュレーターをそこまで必要としないでしょう。しかし、厚手の洗濯物を干す時こそ、活躍すると思います。

洗濯物は上から下へと乾いていくので、できるかぎり洗濯物の真下にサーキュレーターを置き、風が多く当たる位置に厚手のものを干します。厚手の洋服でポケットがある場合は乾きづらいため、ポケットを外に出しておくとより良いでしょう。

空気の循環ならサーキュレーター

簡単にまとめると、お風呂上りに直接風を浴びたいのであれば「扇風機」。エアコンとの併用や部屋干しした洗濯物を乾かすには「サーキュレーター」です。

この2つを上手く使い分けて、夏に頭を悩ませる、「暑さ」と「生乾き」の対策をしていきましょう。

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