猛暑の小田原でEV蓄電放出 厳しい電力事情の助けに 9台合わせて5日分

電力ひっ迫に合わせて蓄電した電気を放出する電気自動車=小田原市風祭

 小田原が観測史上最高となる猛暑に見舞われた29日、厳しい電力事情の助けになればと、小田原市内を中心に官民で展開するカーシェアリング事業の電気自動車(EV)にためた電力が放出された。EV1台の出力は6キロワットで、9台で合わせて一般家庭5日分ほどの使用電力を穴埋めした。

 需給状況が厳しくなる夕方に、市役所やオフィスビル、箱根のホテルなどのステーションに常駐した9台が出動。「鈴廣かまぼこの里」(同市風祭)では太陽光の発電量が下がる午後4時から1時間、ビール醸造所で使用する電力の一部をEVにつなげて賄うことで節電に貢献した。

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