厳しい暑さで電力の逼迫(ひっぱく)が続く中、県営城山発電所(神奈川県相模原市緑区)がひそかに“活躍”している。東京電力の要請で梅雨明けとなった27日、翌28日と連日稼働した。暑さ次第で電力逼迫が続く可能性があり、同発電所を運用する県企業庁発電総合制御所は「例年以上に増えるかもしれない。心しておかなければならない」と話す。
城山発電所は日本初の大規模な純揚水式発電所として1965年に建設された。夜間の電力を使って185メートル下の津久井湖から水をくみ上げて城山湖にため、電力が不足するときに水を落下させて発電する。最大出力は25万キロワット。昨年は7~9月のうち、発電機4台がフル稼働した日は計8日間に上った。