辺野古への陸自・水陸機動団の配備、「事実確認できず」と名護市議会が調査報告

 【名護】陸上自衛隊の「水陸機動団」を名護市辺野古に建設中の米軍新基地に配備する計画を巡り、名護市議会の「普天間飛行場代替施設への陸上自衛隊水陸機動団配備問題対策特別委員会」(比嘉勝彦委員長)は29日の最終本会議で、調査結果を報告した。報告では、委員会が審査した範囲では県内への配備の事実は「確認できなかった」とした。

 同委員会は2021年3月に設置された。これまで9回開催され、市当局への調査や関連資料の収集を実施。沖縄防衛局に質問を投げたところ「配備は考えていない」「(常駐させる構想は)日米両政府間での合意はない」と回答があった。

 水陸機動団の配備に関して、市民団体から事実確認などを求める陳情も提出されていたが、市議会が関係部署に対し意見書を提出することなどを求めた部分は不採択となった。

(長嶺晃太朗)

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