[読みトキ・参議院選挙編]衆院選と何が違うの? ニュースQ&A

 参院選が公示されました。新潟県内の選挙区は、改選によって争う議席は1。衆議院とは選挙の仕組みが違います。今回の「ニュース読みトキ!」では、「参議院」について考えます。参院選と衆院選には、どんな違いがあるのでしょうか。今回は選挙制度の違いを解説します。

Q どちらも国会議員を選ぶんでしょ。同じ仕組みじゃないの?

A 参院議員の任期は6年で、3年ごとに選挙があり、半数ずつが改選されます。一方、衆院議員の任期は4年で、選挙で全員が改選されます。任期途中での解散がほとんどで、いつ選挙があるか分かりません。

Q どうして参院議員は一斉に代わらないの?

A 参院選と衆院解散の時期が近いと、選挙が同時にあるかもしれません。その際に国会の機能が止まるのを防ぐといった目的があります。

Q 有名人の立候補が話題になる気がするなあ。

A 参院議員には各都道府県(一部は2県合同)から選ばれる「選挙区」の代表と、都道府県に関係なく選ばれる「全国比例」の代表がいます。

 全国比例では、有権者は政党名か候補者の名前を書きます。原則として名前を多く書かれた候補者から当選するので、政党は芸能人や元スポーツ選手など、知名度が高く集票が期待できる人を候補者にする傾向があります。これまで元プロレスラーのアントニオ猪木さん、柔道女子五輪金メダリストの谷亮子さんらが参院議員になっています。

Q 衆院選でも比例代表があるよね。

A その通りです。ただ有権者は政党名しか書けません。政党が事前に作った名簿の上位にいる人から当選します。参院選では認められていませんが、選挙区と比例区の重複立候補ができます。

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