中国―ギリシャ古代都市保護・再生と観光開発国際文化サロンが中国の江蘇省で開幕

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【南京(中国)2022年6月29日新華社=共同通信JBN】江蘇省文化観光部(Jiangsu Provincial Department of Culture and Tourism)によると、China-Greece Protection, Renewal and Tourism Development of Ancient City International Cultural Salon(中国-ギリシャ古代都市保護・再生と観光開発国際文化サロン)が6月24日に南京で開催された。中国、ギリシャ、イタリアなどの国の教授、学者、博物館長、他の専門家が集まり、オンラインとオフラインの両方を通して古代都市の保護、再生、都市観光開発の側面について意見を交換し、中国およびギリシャから学んだ。

南京博物院協議会会長のGong Liang教授は「有名な都市の保護は、その都市の特徴や建築様式の保全だけでなく、文化遺産、文化の記憶、人々のコミュニケーションの場所も保護されるべきであり、それが各都市に個性と特徴を持たせることになる。」と述べた。同教授によると、江蘇省には13の有名な歴史的・文化的都市があり、それは歴史と伝統、都市近隣の美が積み重なったものである。こうした文化遺跡は人々の生活に組み込まれている。

ギリシャのアクロポリス博物館のNicholas Stampolidis総館長は、文化遺跡の保護は、遺跡そのものにとどまらないと考えている。Stampolidis総館長は、ギリシャは中国と同様に、可能な限り最良の方法で文化遺産を効果的に保護・促進していると述べた。

イタリア人建築家のGenovese Paolo Vincenzo氏は、「No History, No Future(歴史がなければ未来もない)」をテーマに、イタリアの歴史的建造物や町の文化保護ルールについて説明し、中国における歴史的遺産の保護について、包括的で幅広い議論を行うよう呼びかけた。

アテネ工科大学のEleni Mantziou教授は、ギリシャの古代都市に新しい命を与える方法をビデオで説明した。同教授はアテネで最も古い地域であるプラカ地区を例に、古代都市の保護と再生の探求を説明した。現在、この地区には専門の事務所があり、誰でも訪問でき、彼らの家の問題点を直すための助言をすることができる。

古代都市の保護と再生は古今を問わないトピックである。古代都市には保護とアップデートが必要だ。このサロンでは、全体の外観をできるだけ完全に保護することを前提に、文化遺産に蓄積された都市の歴史や人文的意味合いを発掘し、都市文化観光の「金看板」を磨くことに重点を置いている。

ソース:Jiangsu Provincial Department of Culture and Tourism