宇都宮市と芳賀町が整備する次世代型路面電車(LRT)の17編成目となる車両が納入され、同市下平出町の車両基地で30日、報道関係者に公開された。これで全ての車両がそろい、工事の完了と開業を待つばかりとなった。
最後に納入された車両の番号はHU317。芳賀、宇都宮のアルファベットの頭文字に3両編成、17番目に納入されたことを示している。28日未明に新潟県の製造会社からトレーラーで1両ずつ搬入された。
連結、通電テストなどを行い、公開日の30日は最初に納入されたHU301と並んでお披露目された。雷をデザイン化した黄色と黒の車両は愛称「ライトライン」。車両の性能や仕様、外観は全て同じという。
車両の発注を担当していた市LRT整備課の前田洋人(まえだひろと)主任技師は「最初の納入から1年余り。無事完了してひと安心だが、開業までのこれからが本番。気を引き締めていきたい」と話していた。