新横浜ラーメン博物館、開業30周年 歴代の名店集結 第1弾は和歌山「井出商店」 7月1日からプロジェクト

2024年に開業30周年を迎える新横浜ラーメン博物館(同館提供)

 新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区)が7月1日から、「あの銘店をもう一度」と題したプロジェクトを始める。2024年の開業30周年に向け、約2年間にわたって展開。これまで出店した人気店が順次、登場する。第1弾は和歌山県の「井出商店」。連続行列日数や最長待ち時間など、出店から四半世紀を経て今なお破られていない数々の記録を持つ。同館の担当者は「当時、食べに来た人や、近隣の方々に楽しんでもらいたい」と話している。

 企画は、過去に登場した人気ラーメン店が1店舗ずつ、3週間のリレー形式で出店するという内容。

 井出商店は、豚骨しょうゆのスープと細麺にかまぼこ、チャーシュー、メンマなどのシンプルな具材をのせたラーメンで知られる。1998年10月、同館にオープンすると初日から大行列ができ、話題を集めた。出店期間中の238日間、列が途切れることはなかったという。

 最長の待ち時間は、210分。店内はわずか23席ながら1日平均893杯、計21万2610杯を提供するなど数々の記録を打ち立て、「ご当地ラーメン」の火付け役となった。

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