西湘バイパス、下りの車線規制解除へ 台風被害から約4年8カ月ぶりに2車線通行

復旧作業がほぼ完了した西湘バイパスの規制区間(国土交通省横浜国道事務所提供)

 台風被害のため、西湘バイパス大磯西インターチェンジ(IC)─西湘二宮IC間で2017年秋から続いていた車線規制が、7月2日に解除されることになった。路面などの復旧工事が終わったためで、約4年8カ月ぶりに下り2車線が通行できるようになる。

 国土交通省横浜国道事務所によると、規制が解除されるのは、被災の影響で1車線のみ通行可能となっていた両IC間の下り線約1.6キロの区間。17年10月の台風21号による高波で護岸が崩落したほか、海側を走る下り車線の一部が削られるなどしていた。

 復旧作業中の19年10月に来襲した台風19号(東日本台風)でも隣接区間が被災し、工事が長期化。擁壁を造り直し、路面などを再整備した。

 相模湾沿いに延びる西湘バイパスでは近年、長期的な海岸侵食を背景に高波の被害が相次ぐ。

 07年9月の台風では西湘二宮IC付近の擁壁と路面が大規模に崩落。台風時の高波で消失した砂浜の回復を図る海岸保全事業が行われている。19年の東日本台風で店舗などが損壊した小田原市の西湘パーキングエリア(PA)では、施設を閉鎖した上で、路面のかさ上げなどの抜本的な被災防止策が進められている。

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