7月10日投開票の参院選は30日、選挙戦の折り返しを迎えた。記録的な猛暑に見舞われる中、神奈川選挙区では、各候補者や陣営が氷のうや冷感スプレーといったグッズを使って暑さ対策を講じているほか、演説時間を短くしてこまめに水分を補給するなど、体調維持に万全の注意を払いながら夏の決戦に臨んでいる。
「酷暑ですので、どうぞ日陰に入ってください」
横浜で今年初めて猛暑日となった30日、横浜駅西口で街頭演説の準備をしていた陣営スタッフは聴衆を気遣い、注意を呼びかけた。
この日は横浜市中区で36.1度を記録するほどの暑さで、陣営は候補者や聴衆が熱中症にならないよう、15分を予定していた演説を10分未満で切り上げた。
演説時間の短縮は多くの陣営でもみられ、演説場所も炎天下を避けて日陰や屋根がある場所を選ぶほか、暑くて人通りが少ない平日の日中は街頭活動自体を控える動きも出てきた。
ただ、ある陣営では選挙カーで各地を回って支持を訴える作戦に切り替えたものの、あまりの暑さに家や車の窓を締め切る人が多いといい、陣営幹部は「選挙カーのメリットが薄まっているのが悩み」と明かす。