岡山県内7カ所「御墳印」集めて 日本遺産推進協、古墳パン販売も

御墳印帳に押された造山古墳(左)と楯築遺跡の御墳印

 日本遺産「桃太郎伝説」の舞台である岡山、倉敷、総社、赤磐市で7月1日、7カ所の古墳をイメージした「御墳印」を集めて回る観光イベントが始まる。それぞれの外観の特徴を捉えた7種類のオリジナルスタンプを専用の帳面に押す。古墳の形をしたパンの販売店を巡るスタンプラリーも同時にスタート。4市などでつくる日本遺産推進協議会が、歴史ロマンを感じられるエリアへの来訪を促そうと企画した。

 7カ所は岡山市の造山古墳と牟佐大塚古墳、倉敷市の楯築(たてつき)遺跡と箭田大塚古墳、総社市の作山古墳とこうもり塚古墳、赤磐市の両宮山古墳で、桃太郎伝説の構成文化財になっている。スタンプは前方後円墳、円墳といった特色を取り入れたデザインとし、岡山市造山古墳ビジターセンターなど各古墳に近い5施設で無料で押せる。

 収集するための「御墳印帳」(縦18センチ、横12センチ)も300冊作り、5施設で1冊3500円で販売。終了時期は決めていないという。

 「古墳パン」は、4市の8店が9月30日まで売り出す。キーマカレーを挟んだ前方後円墳形のサンド、倉敷市真備町地区産タケノコを入れた円墳形のカレーパン、総社市特産の赤米を生地に使った食パンなど工夫を凝らした。

 スタンプラリーで5個以上集めると県産の米やブドウ、調味料が当たる抽選に応募できる。7月1~3日は、JR岡山駅地下通路広場で古墳パンを集めたマルシェも開く。

 県内で1日に始まる大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた。協議会は「話題性のある取り組みで誘客を狙った。各地を訪れ、古墳や桃太郎伝説の魅力に触れてほしい」としている。

 問い合わせは協議会事務局の岡山市プロモーション・MICE推進課(086―803―1333)。

4市で販売されている「古墳パン」

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